看護研究において、研究テーマの選定と文献検索・文献検討が終わったあとは、研究を進めるための研究計画書の作成に入ります。研究計画書とはその名の通り、どういった考えのもとどんな方法で研究を進めるのかを記すものになります。この研究計画書をいかに上手にまとめられるかどうかで、その後の研究のスムーズさも大きく変わるといわれています。看護研究における研究計画書はある程度型にはまった書き方をすればよいため、コツを覚えておくことで上手に書くことができるでしょう。最低限記しておくべき内容は、研究のタイトルと背景、そして必要性と目的です。なぜその研究をするにいたったか、そしてこの研究を行うことで看護業界に対してどのような成長や発展が望めるのかを記載します。必要性は、自身が日常の業務で感じた疑問や、インターネットで調べて出てきた問題について感じたことなどを想像すると書きやすくなるでしょう。そして、どんな方法で調査を進めてデータを分析したのか、研究の方法を記します。ここでは、どんな人に対してどんな規模で調査を行ったのかを明確に記載しましょう。対象に当てはまる人全員を調査する全数調査と、対象の中の一部を調査する標本調査が対象者の決め方としてありますが、自分が扱うテーマに適したものはどちらかを考えた上で実行するとよいでしょう。これらの内容は基本的に、先行の看護研究や他の看護研究の文献を調査してみると、ある程度型にはまった書き方をされていることが見てわかります。参考となる表現や言い回しなどを自分の計画書にも取り入れていくとよいでしょう。